今日は、アサ号(牡4ヶ月)が行っている山の基礎訓練の様子を紹介する。 アサ号は、週3回(火木土)の早朝は山で1時間余り散歩(運動)し、その他は朝夕に約30分程引き綱を着けて散歩し、車の怖さ並びに散歩中の人や他犬とのコミュニケーションを学習させている。これはサツマビーグルの警戒心を緩和することに繋がり、強いては猟犬としてではなくコンパニオンドックとしても十分楽しむためでもある。 ※ 散歩もせず人目の付かない場所で繋いで飼い猟犬として大きくなった犬は、警戒心が強く家庭犬としては向かなくなるので是非実施してほしい。『猟犬も山に行かない時は優しい家庭犬であるべきである」・・・これは私の持論でもある。 さて、アサ号も山での散歩も10日余り経ち、すっかり山に馴染んできた感が有る。車から降ろす時もケージの扉をガリガリとかき、早く開けろ!!!とせがむ仕種が見られる。これはもうすっかり山が大好きになった証拠である。 そこで今日は、少しいたずらをすることにした。それは次の通りだ!。何時もは林道の平坦部を駆けまわっているが、今日は少し傾斜がきつい林道の法面を登る学習をするため、空ケースをピッピィと吹きアサ号を呼んでみた。すると直ぐに帰って来たが・・・アレ!ご主人様が居ない!・・・再度アサ!と呼んでやるとやっと私を見つけ、法面を登って来るが何度挑戦しても上がれない・・・キャンキャン泣き出し・・・助けてぇ~と催促するが、知らぬ顔してまたゆっくりと法面を上がって行くと、またキャンキャンと泣き、何度も同じ段差を乗り越えようとしているが上手く上がれない。今度は私が木陰に隠れて姿が見えないようにして様子を見る。さて、困った!!!、今度は鳴き声がギャンギャンに変わり怖いことが良く分かる。。。賢い犬は同じ段差を上がるのを諦め上がりやすい箇所を探すはずである。ここはじっと我慢のしどころである。するとあれだけ泣いていたのに鳴声が止まり、上がりやすいところを探しだした。。。偉いぞアサ!。。。なんて思っていると・・・少し西側の法面よりこちらに向かってガサガサ音がする・・・すると白い身体が見えたので・・・アサ!・・・と大きな声で元気づけてやると・・・一旦立ち止まりキョロキョロしたのち私を見つけた・・・すると一目散にこちらに駆け上がって来た。。。勿論頭をナデナデしながらオーバーに褒めてやると・・・怖かったのだょ!と言わんばかりに私にすり寄り喜んでいる。 さて、喜んでばかりは居られない。。。今度は最も怖い急な勾配の法面を降りなければならない。ここはゆっくりと降りてやるが・・・また少し意地悪して、少し大きな段差を降りる。案の定怖くて降りれない・・・キャンキャン泣く。。。知らぬ顔してゆっくりと降りていくと、なんと今回は勇気を振り絞り飛び降りた!!!。。。顔を強打したようだが難なく足元に来ることが出来た。先程の法面を登る時の学習が生きていた。。。その後何度か法面を上下したがもう泣かずに付いてこれる。。。もう心配ない!!!。。。この様にして基礎訓練を十分しておくと、先導犬に付けて訓練しても山で迷うことはない。。 基礎訓練のポイントは、決して「怒らず」「急がず」「焦らず」に、あくまでも訓練犬の自主性に任せることである。訓練者の忍耐力が試される。 明日は一日休み、明後日は最も怖い谷川の浅瀬を渡ったり、岩場を上下する訓練を行う。 これが終わると一応基礎訓練は終わりで、後は応用編となる。 今日は、「山は楽しい事ばかりでは無く、怖いところでもある」ことが良く分かったと思う。 さて今日は、朝は山、昼はハーレー、夜は飲み会・・・早々にに引き上げることにする。 ●写真① 山が楽しく自信に満ち溢れ、何かの臭いに反応しているアサ号。 ●写真② 昨夜シカの食害にあった檜(餌が豊富な5月でも皮を食べている・・・)。 ●写真③ 愛車ハーレー( 未だにハーレーエンジンの重低音鼓動にしびれている爺さん ) ●写真④ 飲み会の写真はありません・・・・(笑) |