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5月 2016

純血サツマビーグルの猟野訓練 第3話


今日は、アサ号(牡4ヶ月)が行っている山の基礎訓練の様子を紹介する。

アサ号は、週3回(火木土)の早朝は山で1時間余り散歩(運動)し、その他は朝夕に約30分程引き綱を着けて散歩し、車の怖さ並びに散歩中の人や他犬とのコミュニケーションを学習させている。これはサツマビーグルの警戒心を緩和することに繋がり、強いては猟犬としてではなくコンパニオンドックとしても十分楽しむためでもある。
※ 散歩もせず人目の付かない場所で繋いで飼い猟犬として大きくなった犬は、警戒心が強く家庭犬としては向かなくなるので是非実施してほしい。『猟犬も山に行かない時は優しい家庭犬であるべきである」・・・これは私の持論でもある。

さて、アサ号も山での散歩も10日余り経ち、すっかり山に馴染んできた感が有る。車から降ろす時もケージの扉をガリガリとかき、早く開けろ!!!とせがむ仕種が見られる。これはもうすっかり山が大好きになった証拠である。
そこで今日は、少しいたずらをすることにした。それは次の通りだ!。何時もは林道の平坦部を駆けまわっているが、今日は少し傾斜がきつい林道の法面を登る学習をするため、空ケースをピッピィと吹きアサ号を呼んでみた。すると直ぐに帰って来たが・・・アレ!ご主人様が居ない!・・・再度アサ!と呼んでやるとやっと私を見つけ、法面を登って来るが何度挑戦しても上がれない・・・キャンキャン泣き出し・・・助けてぇ~と催促するが、知らぬ顔してまたゆっくりと法面を上がって行くと、またキャンキャンと泣き、何度も同じ段差を乗り越えようとしているが上手く上がれない。今度は私が木陰に隠れて姿が見えないようにして様子を見る。さて、困った!!!、今度は鳴き声がギャンギャンに変わり怖いことが良く分かる。。。賢い犬は同じ段差を上がるのを諦め上がりやすい箇所を探すはずである。ここはじっと我慢のしどころである。するとあれだけ泣いていたのに鳴声が止まり、上がりやすいところを探しだした。。。偉いぞアサ!。。。なんて思っていると・・・少し西側の法面よりこちらに向かってガサガサ音がする・・・すると白い身体が見えたので・・・アサ!・・・と大きな声で元気づけてやると・・・一旦立ち止まりキョロキョロしたのち私を見つけた・・・すると一目散にこちらに駆け上がって来た。。。勿論頭をナデナデしながらオーバーに褒めてやると・・・怖かったのだょ!と言わんばかりに私にすり寄り喜んでいる。
さて、喜んでばかりは居られない。。。今度は最も怖い急な勾配の法面を降りなければならない。ここはゆっくりと降りてやるが・・・また少し意地悪して、少し大きな段差を降りる。案の定怖くて降りれない・・・キャンキャン泣く。。。知らぬ顔してゆっくりと降りていくと、なんと今回は勇気を振り絞り飛び降りた!!!。。。顔を強打したようだが難なく足元に来ることが出来た。先程の法面を登る時の学習が生きていた。。。その後何度か法面を上下したがもう泣かずに付いてこれる。。。もう心配ない!!!。。。この様にして基礎訓練を十分しておくと、先導犬に付けて訓練しても山で迷うことはない。。
基礎訓練のポイントは、決して「怒らず」「急がず」「焦らず」に、あくまでも訓練犬の自主性に任せることである。訓練者の忍耐力が試される。
明日は一日休み、明後日は最も怖い谷川の浅瀬を渡ったり、岩場を上下する訓練を行う。
これが終わると一応基礎訓練は終わりで、後は応用編となる。
今日は、「山は楽しい事ばかりでは無く、怖いところでもある」ことが良く分かったと思う。

さて今日は、朝は山、昼はハーレー、夜は飲み会・・・早々にに引き上げることにする。

●写真① 山が楽しく自信に満ち溢れ、何かの臭いに反応しているアサ号。



































●写真② 昨夜シカの食害にあった檜(餌が豊富な5月でも皮を食べている・・・)。




























●写真③ 愛車ハーレー( 未だにハーレーエンジンの重低音鼓動にしびれている爺さん )


























●写真④ 飲み会の写真はありません・・・・(笑)



純血サツマビーグルの猟野訓練 第2話

本日は、本年4月に新しく当犬舎の一員になったアサ号牡4ヶ月を紹介する。
血統構成は、父親が現在数頭しか生存していな薩摩川内系のギン号10才、母親がスズ号2才(ハク号×エス号:当犬舎作出犬)で、平成28年1月12日に誕生した。現在4ヶ月ではあるが、体高38cm、体重10kgと堂々とした体躯であり、頭部は良く発達し、耳は低く位置し大きく垂れた絞り耳で、体毛は短毛で密生、配色は白地に黒の丸班が実に美しい。全体的に筋肉質で胴体と四肢は10対8と理想的なバランスを有しており、保存活動を開始して約3年でやっと念願の理想的な四国プリンス系サツマビーグルが誕生した。何度見ても惚れ惚れする!!!(親バカ・・・笑)
※ アサ号の名前の由来は、NHKの朝ドラ「あさが来た」の主人公「あさ」から命名。

さて、前置きはこのくらいにして今後のアサ号の猟野訓練について解説する。
● 山に馴染ませる(生後4月~6ヶ月)・・・決して先導犬に付けてはならない!・・・
この時期は、仔犬から幼犬への成長期であり、骨格形成上からも決して無理な山入れ(先導犬に付けて運動させる)をせず、散歩がてら人通りの少ない林道をゆっくりと自然を満喫しながら、仔犬任せで約1時間~2時間程度山に馴染ませる。最初は尻尾を垂らして警戒し足元から離れないが、時間と共に主人から遠ざかる様になる。そして1ヶ月も経つと動きも活発になり、自然と動物臭にも反応するようになる。早いものはヤマドリ臭等をキャッチし鳴きを入れて僅かに追跡したり、訓練でこの時期が最も楽しい時期である。しかし、訓練の目的はあくまでも山に馴染ませ、山の楽しさを体感させることにある。訓練のポイントは、仔犬に安心感を植えつけることから、毎日同じ山で行うことである。犬舎内で散歩の時間が近づくとワンワンと催促し、放してやると車の元に走り待っているようになれば、第一段階の「山に馴染ませる」は終了となる。

アサ号も生後4ヶ月となり、昨日初めて山に連れて行った。上記の通り、最初は少し警戒して足元でうろうろしていたが、知らぬ顔してゆっくりと林道を進んで行くと、10分も経たない内に足元から距離を伸ばす様になり、30分程もすると大分慣れた様子なので、歩くのを止めて知らぬ顔をしていると、やがて退屈し木の枝を噛んだり、前後左右に走る帰るを繰り返すようになった。本日はここまで・・・仔犬が楽しがっている内に山を引き上げることがポイント。そうすることによってまた山に行きたい・・・と、山への関心(猟欲)が日々高まるのである。

当日の様子を写真で紹介する。
5月に入り、山は若葉が眩しい。林道には程よい風が吹き実に気持ちが良い。アサ号も元気一杯に自然を満喫しており、気持ちよさそうであった。
アサ号の猟野訓練の様子は、順次紹介しますのでご期待ください。

写真① 訓練場所からの眺望は実に美しい!。




































写真② 林道は若葉で眩しい!実に気持ちが良い・・・アサ号を忘れそうである(笑)


















































写真③ アサ号は初めての山に警戒し、周囲へのチェックに余念がない!。、


















































写真④ 山にも大分慣れ、全ての物に興味を持ち出し、次第に前に大きく走り出し、空ケースの呼び「ピィピィ」に反応し、喜んで帰って来るアサ号!
( 遊びを通して空ケースでの呼び戻しを学習させる )